所属学生
妙本 陽さん(製勤務)「星薬科大学」

研究テーマ:ICTによる潜水士の労働負荷の実態把握と労務最適化による生産性向上に関する実証研究
略歴1996年3月 京都大学大学院農学研究科 博士前期課程修了
1996年4月~2021年7月 化学繊維メーカ
2021年8月~現在 京都大学大学院薬学研究科 特定助教
1996年4月~2021年7月 化学繊維メーカ
2021年8月~現在 京都大学大学院薬学研究科 特定助教
研究内容
一般的に、ストレス反応は心拍数の増加や不安感、集中力の低下といった生体反応に現れます。そして、このストレス反応と生体反応との関係も多く調べられています。私たちの研究室も過去に労働ストレスに焦点を当て、この関係を明らかにしてきました。
しかし、世の中にはまだまだ多くの職種があり、ストレスの種類も様々です。私の研究は、この研究をさらに進め、これまでとは異なる労働環境を対象にしています。職種特有のストレスに注目し、指標を与えることで、労働環境のさらなる質の向上を目指しています。
緊張してドキドキする、事故になりかけてヒヤリとするといった経験は誰しもあると思います。実は、私たちは無自覚ながら日常的にドキドキやヒヤリを感じており、この心理的、身体的、行動的な多面的な反応をストレスと呼んでいます。また、このストレス反応は弱いうちは気づきにくいため、無自覚のまま進行するという特徴があります。
私の研究テーマは、この気づきにくいストレス反応を見える化することです。これにより、当人がストレスに弱いレベルで気づき、進行を未然に防ぐことを目指しています。
児玉研究室を選んだ理由
50歳を過ぎ、研究人生を振り返ったとき、昔、家庭の事情で諦めたphDに挑戦したいと思ったのがきっかけです。ですが、子の養育もあり、退職は難しく、社会人大学院を選択しました。そして、社会人大学の実績があること、自分の経験を生かせる研究テーマがあること、そして何より、児玉教授のお人柄を知り、進学を決意するに至りました。児玉研究室では、社会人大学生が多いので、勤めながら学ぶことの難しさを理解してもらえます。研究テーマは、社会人学生の持ち込みも含めて多様です。この多様性によって、領域が異なれば、考え方も変わるという当たり前だけど、実感しにくいことを、経験でき、とても刺激的です。
どうして、社会人になった後再び学位取得を目指したのですか?社会人学生になるにあたって、どういうこと調べましたか?また何を重視しましたか?
私は、学生時代、家庭の事情で進学を諦め、進学した経験があります。以来、そのことを悔やんでいました。今、51歳になり、定年が見えてきて、人生を振り返ったとき、もう一度、この夢に取り組みたいと思いました。子供が学生ですので、退職して進学することはできませんでした。そこで、社会人大学が決まりました。次に、学位は仕事と切り離したい希望があり、テーマ持ち込みでないことが条件でした。もちろん、自分の知識と経験を生かせることも条件でした。
入学前に不安はありましたか?研究を進める中で、不安に思っていることなどありますか?
基本的にオンラインで問題ないと聞いておりましたが、進学を検討した時期が児玉教授の異動と重なり、進学先がどこになるのか、という戸惑いはありました。加齢に伴う知力、体力の衰えが加速しており、時間との勝負だと感じています。
仕事・学業・プライベート、上手くこなすコツなどありますか?
業務時間に勉強できない場合、時間の確保が最大の課題だと思います。私の場合、家族には隠し事をせず、全てを伝え、賛成と反対をもらい、工面しています。